

Dr.BLOG
ドクターブログ
にきびの原因と種類について

当院には、にきびにお悩みの患者様が非常に多くご来院されます。
にきび(ニキビ)とは、毛穴(皮脂腺)に皮脂や角質がつまることで起こる炎症性の皮膚疾患で、医学的には「尋常性ざ瘡(じんじょうせいざそう)」と呼ばれます。早ければ、小学校高学年頃から出始め、特に思春期から20代前半に多く見られますが、大人になってからできる「大人ニキビ」もあります。
私の診療の経験では、約8ー9割の方は、生活習慣を見直し、しっかりと保険診療を行うことで改善してまいります。
しかし、約1-2割の方では難治な方もいらっしゃいます。
通常はディフェリンゲル、べピオ、エピデュオ、漢方、抗生剤内服をはじめとした保険診療をしっかりと、工夫しながら行いますが、難治な場合では、ピーリングやレーザー(Fotona Frac3) 、最重症の場合はイソトレチノイン内服などの自由診療に切り替えて治療を行っています。
早期に治療を行うことで、『にきび痕』をできるだけ残さないようにすること、これを第一に考えて治療しています。
しかし、にきび治療には根気とマメさが必要です。
毎日ぬりぐすりをきっちりとぬることが第一歩ですが、なかなかクセのあるお薬が多い為、
お薬の一時的な副作用である刺激(赤み、ひりひり、乾燥)によってお薬を断念される方が中にはいらっしゃいます。
思春期に多い、という点も治療の難しさに影響します。
学校や塾でなかなか通院しにくい、
反抗期でなかなかきっちりと外用してくれない、
夜更かししていて、睡眠時間が短い、
などの解決しにくいハードルが背景にあることが多い年代のため、
医師との信頼関係をきっちりと築き、
『しっかり治すんだ!!』
と自分から思えるよう、スタッフ一丸となりでサポートしてまいります。
オンライン診療も行っておりますので、対面受診が難しい場合にはご相談ください。
にきびができるしくみ(発生メカニズム)
- 皮脂の分泌が増える
- 思春期やホルモンの影響で皮脂が過剰分泌される
- 毛穴がつまる
- 古い角質や皮脂がたまり、毛穴の出口がふさがる(面皰:コメド)
- アクネ菌の増殖
- 毛穴の中で皮脂を栄養にしてアクネ菌(Cutibacterium acnes)が繁殖
- 炎症が起きる
- 赤く腫れたり、膿んだりする(赤ニキビ・膿ニキビ)
ニキビができる仕組みは、主に上記4つがあります。
また、にきびは、小さな毛穴のつまりから始まり、徐々に進行して、赤くなり、腫れ、膿がでてくる、というように、進行していく疾患です。
ひどい場合には皮膚の中で破裂してしまい、周りの組織に強い炎症が波及して、引き攣れて治ってしまうことがあります。
そうなると、凹んだニキビ跡となり、ニキビ瘢痕といわれる状態になってしまうことがあります。
にきびの種類
種類 | 特徴 |
---|---|
白ニキビ | 毛穴が閉じたまま皮脂が詰まる(閉鎖面皰) |
黒ニキビ | 毛穴が開いて詰まった皮脂が酸化して黒くなる |
赤ニキビ | アクネ菌の繁殖による炎症で赤く腫れる |
黄ニキビ | 赤ニキビが進行して膿をもった状態 |
ニキビ瘢痕 | 炎症が治った後に残る凹みや色素沈着 |
以下の要因が重なって治りにくくなっている場合がありますので、それぞれの悪化要因を対策しましょう。
主な原因
- ホルモンバランスの乱れ(思春期、生理前、ストレスなど)
- 皮脂の過剰分泌
- 毛穴のつまり(角化異常)
- アクネ菌の増殖
- スキンケア・化粧品の刺激
- 食生活の乱れや睡眠不足
にきびの治療には生活習慣の改善がとても重要です。薬やスキンケアだけでなく、日常の習慣がにきびの悪化や再発に深く関わっています。
見直してみよう!『ニキビ治療に大切な生活習慣のポイント』
1. 食生活の改善
やるべきこと | 内容 |
---|---|
✔バランスの良い食事 | 野菜・たんぱく質・炭水化物をバランスよく |
✔ビタミンを意識 | ビタミンB2・B6(皮脂抑制)、ビタミンC(抗炎症) |
✔水分をしっかり | 老廃物を排出しやすくするため |
❌ 避けたい食べ物:
- 甘いもの(チョコ・ケーキなど)
- 脂っこいもの(揚げ物・ジャンクフード)
- 乳製品のとりすぎ(人によってはにきび悪化)
2. 睡眠と休息
- 1日6〜8時間の質の良い睡眠をとる
- 夜更かしを避け、肌のゴールデンタイム(22時〜2時)に寝ているのが理想
- 睡眠不足や寝る時間がバラバラだと、ホルモンバランスが乱れやすい
3. ストレス管理
- ストレスは男性ホルモンを増やし、皮脂の分泌を促進します。
- リラックス方法(深呼吸、軽い運動、音楽など)を見つけましょう。
- 趣味の時間を大切にしましょう。
4. スキンケアの習慣
- 洗顔は1日2回まで、やさしく泡で包むように洗いましょう。
- 洗顔後は保湿も忘れずに(乾燥も皮脂分泌を促す)行いましょう。
- 髪や手が顔に触れないようにしましょう。
5. 清潔な生活環境
- 枕カバーやタオルは週2〜3回は交換しましょう。
- メイク道具・スマホ画面も定期的に清掃しましょう。
- 外出後は手を洗ってから顔に触りましょう。
6. 適度な運動
- 血行が良くなり、肌のターンオーバーが促進されます。
- ストレス解消にも運動は良い影響を与えてくれます。
- 汗をかいた後は、そのままにせずに、洗顔 or 拭き取りましょう。
生活習慣の改善はすぐに効果が出るものではありませんが、続けることで肌質改善やにきびの予防につながります。
この記事の監修者

咲愛会 きじま皮フ科クリニック 理事長・院長
医師・医学博士 日本皮膚科学会専門医 日本アレルギー学会専門医
神戸大学医学部医学科卒業
皮膚科、アレルギー科、 美容皮膚科を中心に、一人ひとりの状態を考えて、オーダーメイド皮膚医療を行うことを心がけています。
一人ひとりが輝けるよう、 皮膚のお悩みをサポートしていきたいと考えています。
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