

ピコフラクショナル
ピコフラクショナルについて
種類の照射モードのうち、ピコフラクショナルレーザーは、色味ではなく肌の凹凸改善に特化した方法に該当します。
当院のディスカバリーピコプラスを用いたフラクショナルは、ピコレーザー製品の中で唯一非蒸散型と蒸散型の2種類の照射ができるという特徴があります。

ディスカバリーピコプラスを用いたフラクショナルの特徴
蒸散型と非蒸散型の2種類の照射が行えるハンドピース
ピコレーザー製品の中で唯一、非蒸散型と蒸散型の2種類のフラクショナル照射が可能です。
- 非蒸散型(ノンアブレイティブタイプ/皮膚を削らない)
- 蒸散型(アブレイティブタイプ/皮膚を削る)
「非蒸散型」の従来レーザー治療
一般的なピコフラクショナルレーザーは、非蒸散型(皮膚を削らない)タイプの治療です。このタイプは、高密度のピコレーザーを照射することで、衝撃波により表皮内に微小の空洞(LIOB)を作り刺激を与えることで、コラーゲンやエラスチンの新生を活性化させ肌組織の入れ替りを促進します。これにより肌質が改善し、肌の若返り効果が得られます。また、LIOBは、ニキビ痕の瘢痕組織を切るため、ニキビ痕治療にも有効です。しかし、ニキビ痕が深い場合や、毛穴が大きく広がっている場合には、非蒸散型の治療では限界がありました。
「蒸散型」レーザー治療のメリット・デメリット
CO2フラクショナルレーザーを用いた蒸散型(皮膚を削る)タイプの治療は、非蒸散型のピコフラクショナルレーザーやダーマペン以上の効果があります。そのため他の治療で十分な効果が得られない場合に、蒸散型治療が用いられていました。蒸散型治療は、皮膚に微細な穴をあけるため、その後の皮膚の入替り効果が高いことがメリットです。
しかし、ダウンタイムが長く、1〜2週間ほど赤みが続いたり、かさぶたが付着したりする状態になります。また、施術後の色素沈着の発生頻度が高く、施術後2週間程度~数ヶ月続くというデメリットもありました。
ディスカバリーピコプラスでは、これらのダウンタイムや肌ダメージがかなり軽減された施術が可能となりました。肉眼的に確認できるダウンタイムは1週間程度ですみ、色素沈着のリスクも軽減されています。ダウンタイムが軽いわりに、蒸散型であるため皮膚の入れ替わりが非蒸散型よりも格段に促され、CO2フラクショナルレーザーやダーマペン、マイクロニードルRF治療器と同等以上のが期待できます。蒸散が可能なピコフラクショナルレーザーを行えるのは、ディスカバリーピコプラスだけです(2025年4月現在)。
治療の流れ
15-40分程度(範囲による)
なし
チクチクした痛みを感じます。
約1週間程度の赤みや点状の痂疲がみられます。点状の出血がみられることがあります。稀に色素沈着を生じる場合があります。
可能:照射部はこすらないようにしてください。
非蒸散型照射の場合:当日より可能
蒸散型照射の場合:翌日より可能:こすらないようにしてください。
1~2ヶ月に1回
約3~5回
施術後は約1週間は軟膏を外用していただきます。また、保湿を心がけ、日焼け止めをご使用ください。
料金
メニュー | 価格 |
---|---|
全顔 1回(肌再生) | ¥33,000 |
全顔 5回コース(肌再生) | ¥123,750 |
首 1回(肌再生) | ¥33,000 |
首 5回コース(肌再生) | ¥123,750 |
鼻orあごorこめかみ 1回(肌再生) | ¥25,300 |
鼻orあごorこめかみ 5回コース(肌再生) | ¥94,875 |
頬or額からこめかみまで 1回(肌再生) | ¥29,700 |
頬 or 額からこめかみまで 5回コース(肌再生) | ¥111,375 |
オプション エレクトロポレーション 1回(ビタミンC+トラネキサム酸+成長因子+ヒアルロン酸) | ¥8,800 |
5回コースオプション エレクトロポレーション 5回コース(ビタミンC+トラネキサム酸+成長因子+ヒアルロン酸) | ¥39,600 |
ディスカバリーピコでできる他の施術についてはこちら
治療経過・副作用・リスク
ピコフラクショナルでは、非蒸散型では3〜5日、蒸散型では7日程度、赤みが生じます。副作用やリスクとして、赤み、腫れ、あざ、出血、ヤケド、水疱、瘢痕、点状出血、色素脱失、色素沈着などが起きることがあります。
レーザー照射後は紫外線の影響を受けやすく、日焼けするとシミが濃くなる場合がありますので、十分な紫外線対策を行うようにしてください。
以上の治療経過や副作用には個人差があります。
以下の方はピコレーザー治療をお受けいただけません
- 過度に日焼けしている方、日焼けの予定がある方
- 光線過敏症の方
- イソトレチノイン製剤(アキュテイン、ロアキュタン等)を服用中の方
- 重症の糖尿病、心臓疾患、脳疾患、悪性腫瘍のある方
- 自己免疫疾患の方
- 金の糸の施術部位、金製剤を服用中、又は服用歴のある方
- 施術部位にヘルペスなど皮膚感染症がある方
- 妊娠中または妊娠の可能性のある方
- 授乳中の方
また、ケロイド体質の方、てんかんの既往がある方、治療部位にヘルペスなどの感染症疾患を認める場合、イソトレチノイン服用を中断して3ヶ月経過していない方も治療を行えない場合があります。
ピコレーザーとは
ピコレーザーとは、ピコ秒(1兆分の1秒)という非常に短い時間でレーザーを照射する技術を持つレーザー機器のことです。主にシミ・そばかす・タトゥー除去・肌の若返りなどの美容医療で使用されます。狙ったシミやあざ、タトゥー除去に使用されるピコスポット、低出力でレーザーを照射することで肝斑の改善から顔全体の美白や美肌の治療に用いられるピコトーニング、肌の生まれ変わりを促進するピコフラクショナルの3種類の機能を搭載したものが多く、肌の悩みや状態に合わせた治療法を選ぶことが可能です。
ピコレーザーを使用した3種類の照射モードは、症状に合わせて最適な方法を選ぶことでより高い効果が得られます。また、異なる波長のレーザーを同時に照射したりすることもできます。
ピコレーザーには目的に応じてピコスポット・ピコトーニング・ピコフラクショナルという3種類の照射モードがあります。

ピコレーザーの特徴
- 超短時間のパルス照射
ピコ秒単位の照射で、肌への熱ダメージを抑える。これにより、痛みや副作用が少ない。 - 高い色素分解力
従来のナノ秒レーザー(Qスイッチレーザー)よりも細かく色素を砕くことができるため、シミやタトゥーをより効果的に除去可能。
- 肌のコラーゲン生成を促し、小じわや毛穴の改善にも役立つ。
ピコレーザーの主な用途
- シミ・そばかす・肝斑の除去
- タトゥー(刺青)の除去
- ニキビ跡・毛穴の改善(ピコフラクショナル)
- 肌のくすみ改善・美白効果
ピコレーザーが向いている人
- シミ・そばかすを効果的に消したい
- タトゥーを除去したい
- 痛みが少ない治療を受けたい
- 肌のハリ・毛穴改善もしたい
ディスカバリーピコプラスが選ばれる理由

SUHADA CLINIC Annexでは、イタリアのQuanta社製のピコレーザー「Discovery PICO (ディスカバリーピコプラス)」を使用しています。他社と比較して圧倒的に最大出力が高い為、大きなスポットサイズでの照射が可能です。スポットサイズが大きいことで、より深い層までレーザーのパワーが深達します。
また、ディスカバリーピコは、532nm・694nm・1,064nmの3つの波長を搭載しており、症状に合わせて切り替えて照射できるピコレーザーです。

- 532nm…表皮のシミ・そばかす・赤みの改善に有効
- 694nm…青・緑・黒の色素に特に効果的
- 1064nm…真皮層の深いシミ・アザ・タトゥー除去に適している
複数の波長を切り替えられるため、対応できる治療範囲が広いことが特徴です。
従来のレーザーよりも、照射時にお肌への影響が少ないのが特徴です。
濃く目立つシミはもちろん、対応が難しかった薄いシミにも効果を発揮します。そばかす・肝斑などの美白効果、毛穴やニキビ跡など肌質改善や美肌効果、さらに今までは対応が難しかったカラータトゥーの除去なども可能となりました。
また、1064nmを用いたピコフラクショナル治療においては、ピコレーザー製品の中で、Discovery PICOは唯一蒸散のできるフラクショナルレーザーを搭載しております。そのためニキビ顎の治療にもより積極的な治療を行うことが可能です。
以上のように、Discovery PICOの3つの波長を組み合わせた様々な治療で、より効果的にお肌全体をケアしてお悩みを解消します。

Qスイッチレーザーとピコスポットとの違いについて
シミ治療に用いるレーザーには、ナノ秒(ns)レーザーとピコ秒(ps)レーザーがあります。この2つの違いは、主にパルス幅(レーザーが照射される時間の長さ)にあります。

ナノ秒レーザー(Qスイッチレーザー)は長年にわたりシミ治療に使われてきたため、治療実績が豊富で、医師が治療方法を確立しやすいというメリットがあります。ナノ秒レーザーの中にも、波長によりアレキサンドライト、ルビー、ヤグと3種類あります。SUHADA CLINIC本院では開院時より、ナノ秒レーザーの中でも、QスイッチQubyレーザーを用いてまいりました。QスイッチRubyレーザーは、表皮~真皮にかけて切れ味のよい結果を産み出す非常に優れた治療です。デメリットとして、メラニンを熱エネルギーで破壊するため、炎症後色素沈着(PIH)のリスクがありますが、老人性色素斑(一般的なシミ)の色調、分布部位によっては、高出力のナノ秒レーザーが効果的とされるケースも多いです。
また、ナノ秒レーザーのほうが深い層に到達しやすいとされるため、深層の色素沈着や特定のシミ(太田母斑など)に適している場合があります。
一方、ピコスポットは、ナノ秒レーザーより短時間で、衝撃波(光音響効果)によりメラニンを細かく砕くため、熱によるダメージが少ないことが特徴です。色素沈着リスクが低く、治療回数が少なくなる傾向がありますが、しっかり効果を出す程度の強さで照射する場合には、色素沈着のリスクはあります。表皮に存在する浅いシミ、薄いシミがよい適応です。
よくある質問
ピコフラクショナルは、従来のフラクショナルレーザーと比べて照射時間が短く、肌表面への熱ダメージが軽減されているレーザー治療です。そのため、非蒸散型の照射の場合、基本的に当日からのメイクが可能で、施術後にメイクをして帰れます。 しかし、蒸散型照射の場合は、軽い出血等がでることもあるため、当日はメイクはお控えいただき、翌日よりメイクが可能となります。施術後に医師からメイクについての指示があった場合は、きちんと従ってダウンタイムを過ごしましょう。
ピコフラクショナルでは、一般的には治療中に冷却や麻酔テープ、麻酔クリームを使用するため、従来のレーザー治療に比べて痛みが軽減されます。ただし、痛みの感じ方は人それぞれですので、カウンセリング時に事前にご相談ください。
ピコフラクショナルでは、照射レベルの強さにより赤みが異なります。非蒸散型照射では3〜5日、蒸散型照射では7日程度、赤みが生じます。副作用やリスクとして、赤み、腫れ、あざ、出血、ヤケド、水疱、瘢痕、点状出血、色素脱失、色素沈着などが起きることがあります。
レーザー照射後は紫外線の影響を受けやすく、日焼けするとシミが濃くなる場合がありますので、十分な紫外線対策を行うようにしてください。
ピコレーザーであっても、シミの治療にてスポット照射を行った際には色素沈着のリスクがあります。日光や乾燥、摩擦によって色素沈着のリスクが高くなるため、施術後約2週間程度テープを貼って保護していただくことをお薦めしております。
施術後徐々に効果が現れ始めます。個人差はありますが、約1ヶ月経過すると肌のハリ・弾力の向上が感じられる方もいます。
2〜4週間に1回の治療を目安に継続することで、回数を重ねるごとに効果が実感しやすくなるでしょう。ただし、効果の現れ方には個人差があるため、症状の程度や肌の状態によって治療回数は異なります。
シワの原因のひとつは、コラーゲンやエラスチンの減少や変性です。ピコフラクショナルは、レーザーの熱ダメージによって真皮層のコラーゲンを刺激します。肌の弾力や柔軟性を保つ成分であるコラーゲンの生成が促進されるため、小ジワの改善が期待できます。約3~5回前後から効果を感じられてきます。
レーザーが肌に与える微小な熱ダメージによって肌のターンオーバーが促進され、ニキビ 跡を形成している古い組織が徐々に入れ替わり、滑らかな肌に近づきます。また、レーザーの刺激によってコラーゲンの生成が促進されるため、ニキビ跡を目立たなくする効果が期待できます。約4~5回前後から効果を感じられてきます。
ピコフラクショナルレーザーは、肌に微細な熱ダメージを与えることで肌のターンオーバーを促進するため、古い角質や詰まりが取り除かれて毛穴が引き締まります。
また、レーザーの刺激によってコラーゲンの生成が促進することで、毛穴周辺の真皮のコラーゲンが増生し、これにより肌がもっちりすることでひきしまり、毛穴の開きが目立ちにくくなります。ニキビ跡の治療同様に、約4~5回前後から効果を感じられてきます。
治療後1週間は炎症を抑えるための軟膏を塗る必要がありますが、基本的にテープ保護は不要です。ただし、レーザーを強めに当てた方や摩擦や日焼けが心配な方、色素沈着を起こしやすい方にはテープ保護をおすすめします。
機器について
ピコスポット ピコトーニング ピコフラクショナル
ディスカバリーピコプラスは承認医療機器です
医師の判断のもと、Big Blue株式会社を通じてイタリアのQuantaSystem社より個人輸入手続きを行ったものです。
同様の成分や性能を有する他の国内承認医薬品等はありません

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この記事の監修者

咲愛会 きじま皮フ科クリニック 理事長・院長
医師・医学博士 日本皮膚科学会専門医 日本アレルギー学会専門医
神戸大学医学部医学科卒業
皮膚科、アレルギー科、 美容皮膚科を中心に、一人ひとりの状態を考えて、オーダーメイド皮膚医療を行うことを心がけています。
一人ひとりが輝けるよう、 皮膚のお悩みをサポートしていきたいと考えています。