尋常性白斑
「肌の一部が白く抜けてきた」「白い部分が少しずつ広がっている」。痛みやかゆみがなくても、肌の色の変化は人目が気になり、不安を感じる方も多いと思います。このページでは、尋常性白斑(じんじょうせいはくはん)の種類と見分け方、塗り薬と光線療法による治療、通院の目安、日常生活での注意点を説明します。宝塚南口のきじま皮フ科 宝塚南口Annexでは、尋常性白斑の診察と治療を保険診療で行っており、部分照射型のエキシマライトによる光線療法を備えています。
尋常性白斑とは
尋常性白斑は、皮膚の色をつくる色素細胞(メラノサイト)が減ったり働かなくなったりして、皮膚の一部が白く抜ける病気です。白い部分は周りとの境目がはっきりしていて、痛みやかゆみはほとんどありません。年齢や性別を問わず発症し、子どもにもみられます。人にうつる病気ではありません。
原因はまだ十分に解明されていませんが、自分の免疫が色素細胞を攻撃してしまう「自己免疫」の関与が考えられています。甲状腺の病気や円形脱毛症など、免疫が関わるほかの病気を併せもつ方もいます。
種類とできやすい部位
非分節型
もっとも多いタイプで、体の左右両側に白斑が出ることが多く、時間をかけて数が増えたり広がったりすることがあります。目や口のまわり、手の指や手の甲、ひじ・ひざ、わきや陰部など、こすれやすい場所や体の開口部のまわりにできやすい傾向があります。
分節型
体の片側だけに、神経の通り道に沿うように帯状に出るタイプです。子どものうちに発症することが多く、ある時期に広がったあとは進行が止まりやすいとされています。白斑の中に生えている毛が白くなることもあります。
どちらのタイプでも、けがや日焼け、衣類のこすれなど皮膚が刺激を受けた場所に新しい白斑が出ることがあります。これをケブネル現象といい、日常生活で刺激を減らす理由のひとつになっています。
似ている病気との見分け
皮膚が白く見える病気は尋常性白斑のほかにもあり、それぞれ治療の方法が異なります。診察では、白斑の形や分布、色の抜け方、いつから出ているかを確認して見分けます。
| 病気 | 特徴 |
| 老人性白斑 | 中高年の手足や体に出る、数ミリの小さな白い斑点。加齢による変化で、治療を必要としないことが多い |
| 癜風(でんぷう) | カビの仲間が原因で、胸や背中に細かい皮むけを伴う白い斑や茶色い斑が出る。抗真菌薬で治療する |
| 白色粃糠疹(はたけ) | 子どもの顔にできる、境目のぼんやりした白っぽいカサカサ。乾燥しやすい肌の子どもに多い |
| 炎症後の色素脱失 | 湿疹ややけどが治ったあとに一時的に色が抜けた状態。時間とともに色が戻ることが多い |
| 脱色素性母斑 | 生まれつき、または生後まもなくからある色の薄いあざ。体の成長に合わせて大きくなるが、広がっていくことはない |
湿疹を繰り返した跡に色が抜けて見えることもあります。湿疹が続いている方は、アトピー性皮膚炎のページもあわせてご覧ください。
当院の治療
白斑の範囲や部位、広がっている時期かどうか、年齢をふまえて、塗り薬と光線療法を組み合わせて治療します。白斑の治療は効果が出るまでに時間がかかり、色の戻り方には個人差があります。
塗り薬
白斑の範囲が限られている場合や、光線療法と併用する場合に、ステロイドの塗り薬などを使います。顔や首など皮膚の薄い場所では、副作用に配慮して薬の強さや塗る期間を調整します。白斑の治療では、活性型ビタミンD3やタクロリムスの塗り薬が用いられることもあります。
光線療法(エキシマライト)
当院では、308nmの波長の紫外線を患部に当てる、部分照射型のエキシマライトを備えています。白斑のある場所に絞って光を当てるため、顔や手指など限られた範囲の白斑に向いています。エキシマライトは部分照射のため、学童期のお子さまから治療が可能です。
白斑の範囲が広い方には、半身型ナローバンドUVBを備えた逆瀬川本院(きじま皮フ科クリニック)での治療をご案内します。ナローバンドUVBは成人(15歳以上)が対象です。光線療法の仕組みは光線療法のページで詳しく説明しています。
光線療法の副作用
照射した部分に、赤みやほてり、日焼けのような反応が出ることがあります。長い期間にわたって照射を重ねると、シミ・シワなどの光老化や、皮膚がんのリスクが指摘されています。照射量や回数を管理しながら進め、気になる反応があれば照射の条件を見直します。
光線療法の通院頻度と期間の目安
アトピー性皮膚炎や乾癬では、週に1〜3回ほど、計20〜30回程度の照射が一般的な目安です。白斑の場合はこれよりも長い治療期間が必要で、色が戻り始めるまでに数か月かかることも珍しくありません。通院の頻度は、学校やお仕事の予定もふまえて診察時にご相談します。
色の戻りは、白斑のふちや毛穴のまわりから点状に始まることが多く、少しずつ広がっていきます。顔や首は比較的反応しやすい一方、手指の先や足先、くちびるは色が戻りにくい部位です。定期的に経過を確認し、治療を続けるかどうかを一緒に決めていきます。
日常生活の注意
紫外線対策
白斑の部分はメラニンがないため、日焼けで赤くなりやすい状態です。強い日焼けはケブネル現象のきっかけになることもあるため、日焼け止めや帽子、衣類で白斑の部分を守ります。光線療法は医療機器で波長と照射量を管理して行う治療で、日光浴で代わりになるものではありません。
皮膚への刺激を減らす
衣類やベルト、アクセサリーによるこすれ、ナイロンタオルでの強い洗浄など、同じ場所への繰り返しの刺激はできるだけ避けてください。ひっかき傷も新しい白斑のきっかけになりえます。
カバーメイク
顔や手など人目につく場所の白斑は、カバー力の高いファンデーションなどで目立ちにくくする方法もあるので、治療と並行して試してみてください。治療の効果が出るまでの間、見た目の負担を軽くする手段として取り入れる方もいます。
よくある質問
尋常性白斑は治りますか?
治療によって色が戻ることは期待できますが、どこまで戻るか、どのくらいの期間がかかるかには個人差があります。顔や首は反応しやすく、手足の先は戻りにくい傾向があります。一度色が戻っても再び白斑が出ることがあるため、経過をみながら治療を続けます。
子どもでも光線療法を受けられますか?
当院のエキシマライトは部分照射のため、学童期のお子さまから治療が可能です。照射のあいだは同じ姿勢を保つ必要があるため、年齢やお子さまの様子をみて始める時期をご相談します。受診の際は、保護者の方もご一緒にお越しください。
白斑の治療は保険がききますか?
尋常性白斑の診察や塗り薬、エキシマライトによる光線療法は、保険診療の対象となる治療です。通院回数によって自己負担額が変わるため、治療計画とあわせて診察時にご案内します。
放っておくと広がりますか?
非分節型は、時間をかけて広がることもあれば、長く変化しないこともあります。分節型は一定期間広がったあとに止まりやすいタイプです。広がっている時期は治療を始めるひとつの目安になるため、白い部分が増えた、大きくなったと感じたら早めに受診してください。
宝塚で白斑・肌の色抜けでお悩みの方はきじま皮フ科 宝塚南口Annexへ
白斑は時間のかかる治療だからこそ、通いやすさも続けるための大事な条件です。当院は阪急今津線「宝塚南口」駅から徒歩5分、皮膚科専門医が診察し、エキシマライトによる光線療法を行っています。ご予約はWEB予約・保険診療専用電話(050-5830-3807)から承っています。
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尋常性白斑以外にも湿疹・じんましん・水虫・イボなど幅広い皮膚の病気を保険診療で診ています。診療内容・担当医・予約方法は「宝塚南口Annexの皮膚科」をご覧ください。
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咲愛会 きじま皮フ科クリニック 理事長・院長
医師・医学博士 日本皮膚科学会専門医 日本アレルギー学会専門医
神戸大学医学部医学科卒業
皮膚科、アレルギー科、 美容皮膚科を中心に、一人ひとりの状態を考えて、オーダーメイド皮膚医療を行うことを心がけています。
一人ひとりが輝けるよう、 皮膚のお悩みをサポートしていきたいと考えています。
