ニキビ(保険治療)
「市販の薬を使っても、ニキビが次々にできる」「赤く腫れたニキビが跡になりそうで心配」。ニキビは思春期だけのものと思われがちですが、医学的には「尋常性ざ瘡(じんじょうせいざそう)」という皮膚の病気で、皮膚科の保険診療で治療できます。
このページでは、宝塚でニキビの治療先をお探しの方に向けて、ニキビの段階ごとに使う塗り薬・飲み薬、治療期間の目安、塗り方のコツと副作用が出たときの対処、ニキビ跡が気になるときの相談先を、きじま皮フ科 宝塚南口Annexの皮膚科が紹介します。
ニキビができる仕組み
ニキビは、毛穴(皮脂腺)が詰まって炎症を起こす病気です。次の4つの流れが重なって進んでいきます。
思春期は男性ホルモンの働きで皮脂が増えるため、ニキビができやすくなります。大人になってからも、ストレスや睡眠不足、生理前のホルモンの変化をきっかけに、あごやフェイスラインにできることがあります。保険の治療薬は、この4つの流れのどこに働くかによって使い分けるのが特徴です。
ニキビの段階(白・赤・黄)と保険治療の考え方
ニキビは見た目によって段階が分かれ、段階に合わせて治療の組み立ても変わってきます。日本皮膚科学会の「尋常性痤瘡・酒皶治療ガイドライン」でも、重症度に応じて段階的に治療することが基本とされており、当院もこの考え方に沿って薬を選びます。
| 段階 | 状態 | 治療の中心 |
| 白ニキビ・黒ニキビ | 毛穴が詰まった状態で、炎症はまだ軽い | 毛穴の詰まりを改善する塗り薬 |
| 赤ニキビ | アクネ菌が増えて赤く腫れた状態 | 詰まりを改善する塗り薬に、菌を抑える薬を組み合わせる |
| 黄ニキビ・紫ニキビ | 膿をもったり、硬く腫れたりした状態 | 塗り薬に加えて、抗菌薬の飲み薬を一定期間使う |
赤ニキビや黄ニキビのように炎症が強い段階が長引くほど、凹みや色素沈着といったニキビ跡が残りやすくなります。跡を残さないためには、白ニキビの段階から治療を始め、炎症の強いニキビをつくらないことが近道です。
保険で使えるニキビの塗り薬の種類
保険診療で使えるニキビの塗り薬には、次のようなものがあります。肌の状態や年齢、これまでに使った薬との相性をみて選びます。
| 薬の名前 | 成分 | 主な働き | 使える年齢 |
| ディフェリンゲル | アダパレン | 毛穴の詰まりを改善し、新しいニキビをできにくくする | 12歳以上 |
| ベピオゲル・ベピオローション | 過酸化ベンゾイル | アクネ菌を減らし、毛穴の詰まりもとる | 12歳以上 |
| ベピオウォッシュゲル | 過酸化ベンゾイル(洗い流すタイプ) | 塗って数分後に洗い流す。刺激や衣類の脱色が出にくい | 9歳以上 |
| エピデュオゲル | アダパレン+過酸化ベンゾイル | 2つの働きをあわせもつ配合薬 | 12歳以上 |
| デュアックゲル | 過酸化ベンゾイル+抗菌薬 | 赤ニキビの菌と炎症を抑える配合薬 | 12歳以上 |
| ダラシンTゲル・ゼビアックスなど | 抗菌薬 | 赤ニキビの菌を抑える。短期間に限って使う | 医師が判断 |
抗菌薬の塗り薬は、長く単独で使うと薬の効きにくい菌(耐性菌)が出やすくなります。そのため、毛穴の詰まりを改善する薬と組み合わせ、炎症が落ち着いたら中止するのが基本です。
ベピオウォッシュゲルは、洗顔後に顔なら約0.5g(1円玉大)を塗り、5〜10分後に洗い流して使います。小学生のニキビや、従来の塗り薬の刺激が合わなかった方にも選びやすい薬です。詳しい特徴は院長ブログ「ニキビ外用治療薬『べピオウォッシュゲル』登場(/ニキビ外用治療薬『べピオウォッシュゲル』登場/)」で紹介しています。
ニキビの飲み薬(抗菌薬・漢方薬・ビタミン剤)
赤ニキビや黄ニキビが多いとき、顔の広い範囲や背中にできているときは、塗り薬に飲み薬を組み合わせて治療します。飲み薬はあくまで塗り薬の補助で、塗り薬をやめて飲み薬だけにすることはありません。
抗菌薬の飲み薬
ドキシサイクリンやミノサイクリンなどの抗菌薬で、炎症を起こしているアクネ菌を抑えるのが目的です。耐性菌を防ぐため、使う期間はおおむね12週以内が目安です。炎症が落ち着いたら飲み薬は中止し、塗り薬での治療を続けます。
漢方薬・ビタミン剤
体質や肌の状態に合わせて、漢方薬を使うことがあります。皮脂の分泌に関わるビタミンB2・B6などのビタミン剤は、補助的な治療として処方することがあります。
妊娠中・授乳中の方は、使える薬に制限があります。該当する方や、その可能性がある方は、診察時にお伝えください。
ニキビ治療の期間の目安と通院
ニキビの塗り薬は、効果を実感するまでに時間がかかります。炎症の強いニキビを落ち着かせる期間として、まずは2〜3か月ほど続けることが一般的な目安です。新しいニキビの出方には個人差があり、肌の状態を確認しながら薬を調整します。
赤いニキビが落ち着いたあとも、毛穴の詰まりは目に見えないところで続いているものです。ここで治療をやめると再発しやすいため、毛穴の詰まりを改善する塗り薬で、ニキビができにくい状態を保つ「維持療法」に移ります。通院の間隔は、薬の効き方や副作用の出方によって医師がお伝えします。
思春期の方は学校や部活動で通院の時間がとりにくいこともあります。対面での受診が難しいときは、オンライン診療についてもご相談ください。
塗り方のコツと、赤み・乾燥が出たときの対処
ニキビの塗り薬は、できているニキビだけでなく、ニキビができやすい範囲全体に薄く塗るのが基本です。毛穴の詰まりは目に見えない段階から始まっているため、点ではなく面で塗ることで新しいニキビを防ぎます。
アダパレンや過酸化ベンゾイルの塗り薬は、使い始めの2週間ほど、赤み・ヒリヒリ感・乾燥・皮むけが出ることがあります。多くは使い続けるうちに落ち着きますが、刺激が強いときは次のように工夫します。
- 最初の1週間は、あごだけ・おでこだけなど一部分から始める
- 塗る前に保湿剤で肌を整える
- 毎日がつらいときは、1日おきから慣らす
- 洗顔は1日2回まで、泡でやさしく洗う
過酸化ベンゾイルには漂白作用があり、枕カバーやタオル、衣類の色が抜けることがあります。白いものを使う、塗ったあとは手をよく洗うなどの工夫をしてください。腫れやかゆみが強く出たときは使用を中止し、早めにご連絡ください。
ニキビ跡が気になる方へ
ニキビが治ったあとに残る赤み、茶色い色素沈着、凹み(クレーター)、盛り上がった傷あとをまとめて「ニキビ跡」と呼びます。ニキビ跡の治療は保険が使えず、すべて自由診療です。
当院の美容皮膚科では、ケミカルピーリングやレーザーなど、ニキビ跡の種類に合わせた治療をご用意しています。保険の治療を続けても改善しにくいニキビについても、自由診療の選択肢があります。内容と費用はニキビ・ニキビ跡の治療(美容皮膚科)のページをご覧ください。
よくある質問
ニキビの治療では何回くらい通院しますか?
はじめは薬の効き方や副作用を確認するため、数週間おきの通院になることが一般的です。炎症が落ち着いて維持療法に入れば、通院の間隔をあけていけます。具体的な間隔は、肌の状態をみて診察時にお伝えします。
ニキビの保険治療の費用はどのくらいですか?
お支払いは、診察料と処方される薬の代金のうち、保険適用の自己負担分です。使う薬の種類や数によって変わるため、診察時にご案内します。
市販のニキビ薬と、皮膚科で処方される薬は何が違いますか?
アダパレンや過酸化ベンゾイルなど、ガイドラインで治療の中心とされる塗り薬は、医師の処方が必要な薬です。市販薬で改善しないニキビでも、段階に合った処方薬に切り替えることで改善が期待できます。
ニキビを自分でつぶしてもいいですか?
指や爪でつぶすと、毛穴のまわりの組織が傷ついて炎症が深くなり、凹んだ跡が残る原因になります。気になっても触らずに、塗り薬で炎症を抑えてください。膿がたまったニキビは、診察時に適切な処置ができるか判断します。
小学生のニキビも保険で治療できますか?
はい、保険診療で治療できます。ベピオウォッシュゲルは9歳から使え、ほかの塗り薬は12歳以上が対象です。18歳未満・高校生の方は親権者の同伴が必要です。
宝塚でニキビの保険治療をご希望の方はきじま皮フ科 宝塚南口Annexへ
ニキビは、早い段階から段階に合った薬で治療を始めるほど、ニキビ跡を残さずに済む可能性が高まります。日本皮膚科学会の皮膚科専門医が、肌の状態と生活に合わせて塗り薬・飲み薬を組み立て、副作用への対処や塗り方も具体的にお伝えします。市販薬で繰り返しているニキビも、一度ご相談ください。
宝塚南口駅から徒歩5分です。ご予約はWEB予約・保険診療専用電話(050-5830-3807)から承っています。
ニキビ(保険治療)以外にも湿疹・じんましん・水虫・イボなど幅広い皮膚の病気を保険診療で診ています。診療内容・担当医・予約方法は「皮膚科(保険診療)の診療案内」をご覧ください。
当院で美容施術を考える
未成年の方は
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咲愛会 きじま皮フ科クリニック 理事長・院長
医師・医学博士 日本皮膚科学会専門医 日本アレルギー学会専門医
神戸大学医学部医学科卒業
皮膚科、アレルギー科、 美容皮膚科を中心に、一人ひとりの状態を考えて、オーダーメイド皮膚医療を行うことを心がけています。
一人ひとりが輝けるよう、 皮膚のお悩みをサポートしていきたいと考えています。
