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ドクターブログ
かゆみについて

今日も暑い一日でしたね、本日も、急なかゆみで受診される患者様が多数いらっしゃり、夏の到来を感じます。
本日は、「かゆみ」について解説します。
かゆみは様々な原因によって引き起こされる不快な感覚で、皮膚疾患やアレルギー反応、感染症、内臓の病気など、幅広い要因が考えられます。
主な原因
1.皮膚疾患:じんましん、アトピー性皮膚炎、尋常性乾癬、接触皮膚炎など
2.アレルギー:食べ物、お薬、花粉、動物の毛などに対するアレルギー反応
3.感染症:真菌感染(みずむしやカンジダなど)、細菌感染(とびひなど)、ウイルス感染(帯状疱疹など)
4.乾燥:乾燥した環境や加齢による水分不足
5.内臓疾患:肝臓の病気、腎臓の病気、甲状腺の異常など
夏場は、1.皮膚疾患の悪化(汗によるアトピー性皮膚炎の悪化、あせも)や、 3.とびひ、ヘルペス、みずむしなど によってかゆみが悪化している場合が多くみられます。
かゆみ対策 ー日常生活編ー
1.かいた汗は洗い流す、または濡れタオルなどでおさえ拭きする:汗をかくこと自体は、皮膚の保湿となり、よい影響を及ぼすといわれていますが、汗をかいたまま放置すると、塩分による刺激などでかゆみが出やすくなることがあります。そのため、シャワーで洗い流す、また、外出中であれば濡らしたハンカチやタオルで押さえぶきする、などのように、汗をかきっぱなしにしないようにするとよいでそう。
2.保湿:皮膚をしっかり保湿することで乾燥を防ぎかゆみを軽減します。
3.冷やす:かゆみがある場合は、アイスノンや冷やしたタオルなどで痒い部分を冷やすと軽減されます。つい、かきむしりたくなりますが、かきむしると症状が悪化します。冷やしたタオルを冷蔵庫に用意しておく、などの工夫を行いましょう。
4.適切な室温を保つ:暑すぎたり、寒すぎたりしない環境を作り、皮膚の乾燥を防いだり、汗でかゆくなる場合には、汗をかきすぎない環境を整えましょう。
5.お風呂の工夫:ぬるま湯での入浴をするようにしましょう。熱すぎないお湯で短時間の入浴を心掛けましょう。
6.衣類選び:通気性のよい素材を選びましょう。綿やリネンなどの自然素材を着用し、肌に優しい衣類を選びましょう。
7.アレルゲンの回避:必要に応じてアレルギー検査を行い、アレルゲンに注意しましょう。
8.ストレス管理:ヨガや瞑想、深呼吸などでストレスを緩和するリラクゼーション法を取り入れましょう。
かゆみ対策 ー治療編ー
1.保湿剤:皮膚の保湿剤は、市販のもので肌に合うものがあればご使用いただいて構いません。防腐剤や香料が入っているものは避けましょう。また、皮膚科から処方できる保湿剤もございますので、ご相談ください。
2.抗ヒスタミン剤:アレルギーによるかゆみには、抗ヒスタミン剤が効果的です。特に、じんましんの場合には、メインの治療法になります。アトピー性皮膚炎や尋常性乾癬、かぶれ、では、外用薬がメインになるため、抗ヒスタミン剤は補助的な位置づけの治療となります。
3.ステロイド外用薬:アトピー性皮膚炎や尋常性乾癬、あせも、かぶれなどの炎症を抑えるために使用する場合があります。ステロイド外用薬は決して怖い薬ではありません。炎症は火事で例えるなら炎です。火事といっても、大火事からぼやまで、様々な規模があるのと同様、皮膚の炎症も重症から軽い物まで様々な段階があります。ステロイド外用薬はこの炎を消すための水です。炎の大きさを医師が適切に見極め、その炎を消せるステロイド外用薬の強さ(=ランク)と量、使用範囲を見定め、患者様に外用指導し、消火活動を医師と患者様が一体となって行っていくことが非常に重要です。ただ、漫然と何年も同じように塗り続けるなど、緩急のない治療を行うことは、皮膚が薄くなったり、毛細血管が広がったりといった、皮膚への副作用が出る場合があるので、症状が改善したあとは、どのように漸減していくのかを医師と相談しながら丁寧に治療を進めていくことが大切です。
4.抗真菌剤や抗生物質:感染症が原因の場合(みずむしやとびひなど)、適切な薬剤を使用します。
5.光線療法:アトピー性皮膚炎、アトピー性皮膚炎がある方の手湿疹、痒疹、尋常性乾癬、掌蹠膿疱症、などで中波長紫外線を用いた光線療法を行うことがあります(エキシマ療法)。
6.漢方:全体のバランスが崩れ、中庸を保てなくなっている患者様の場合には、症状と体質に合わせて、漢方薬を併用することで効果的な場合があります。補助的な治療の位置づけとなります。
7.デュピクセント、ミチーガなど:上記治療を行っていても難治なアトピー性皮膚炎、結節性痒疹の場合に用いることがあります。
上記治療は当院でも行うことができますので、ご相談ください。
この記事の監修者

咲愛会 きじま皮フ科クリニック 理事長・院長
医師・医学博士 日本皮膚科学会専門医 日本アレルギー学会専門医
神戸大学医学部医学科卒業
皮膚科、アレルギー科、 美容皮膚科を中心に、一人ひとりの状態を考えて、オーダーメイド皮膚医療を行うことを心がけています。
一人ひとりが輝けるよう、 皮膚のお悩みをサポートしていきたいと考えています。
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