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帯状疱疹の初期症状と、ワクチンで防ぐという選択

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Middle-aged woman touching her shoulder in discomfort, looking down with a worried expression.

「体の片側がピリピリ痛む」「痛みのあった場所に赤い発疹が出てきた」。それは帯状疱疹の初期症状かもしれません。帯状疱疹は、早めに治療を始めることが大切な病気です。50歳以上の方には、ワクチンで予防するという選択肢もあります。この記事では、初期症状と受診の目安、ワクチン、宝塚市の定期接種についてご案内します。

こんな症状は帯状疱疹かもしれません

帯状疱疹の初期症状は、多くの場合、発疹より先に痛みや違和感から始まります。症状は次の順に進みます。

  1. 体の左右どちらか片側に、ピリピリ・チクチクした痛みやかゆみ、違和感が出ます(数日〜1週間ほど)
  2. 同じ場所に、赤い発疹が帯のように並んで現れます
  3. 発疹が小さな水ぶくれになり、痛みが強くなります
  4. 水ぶくれがかさぶたになり、3週間前後で治っていきます

胸から背中、お腹、顔、頭など、体のどこにでも出ます。初期は発疹がないため、肩こりや腰痛、虫刺されと間違われることも少なくありません。「体の片側だけ」「ピリピリ・チクチクする」が見分けるポイントです。

症状や治療の詳細は、帯状疱疹の診療ページでもご案内しています。

なぜ起こるのか(水ぼうそうのウイルスが再び動き出す)

原因は、水ぼうそうと同じ「水痘・帯状疱疹ウイルス」です。子どものころに水ぼうそうにかかると、治ったあともウイルスは体内の神経に潜み続けます。

加齢や疲れ、ストレスなどで免疫の働きが落ちると、潜んでいたウイルスが再び活動を始めます。ウイルスは神経に沿って皮膚まで移動し、痛みと発疹を起こします。これが帯状疱疹です。

50歳を過ぎると発症する方が増え、70歳代で最も多くなります。水ぼうそうにかかったことのある方なら、どなたにも起こりうる病気です。

早めの受診が大切な理由

治療の中心は、ウイルスが増えるのを抑える抗ウイルス薬の飲み薬です。発疹が出てから72時間(3日)以内に飲み始めることが望ましいとされています。早く始めるほど、皮膚の症状や痛みが軽く済むことが期待できます。

次のような場合は、早めに皮膚科を受診してください。

  • 体の片側に、ピリピリ・チクチクした痛みが続いている
  • 痛みのある場所に、赤い発疹や水ぶくれが出てきた
  • 顔や頭、目のまわり、耳のまわりに症状がある

当院では、症状の出方と経過をうかがい、皮膚の状態を診察して診断します。帯状疱疹と診断した場合は、抗ウイルス薬と、痛みに応じた痛み止めを処方します。必要に応じて塗り薬も使います。いずれも保険診療です。

発疹が出てから3日を過ぎていても、症状に応じた治療を行います。「もう遅いかもしれない」と迷わず、ご相談ください。

治ったあとも痛みが残ることがあります

皮膚の症状が治ったあとも、痛みが数か月から数年にわたって残ることがあります。これを「帯状疱疹後神経痛」といいます。ウイルスによって神経が傷つくことが原因と考えられており、「刺すような痛み」「焼けるような痛み」「服がこすれるだけで痛い」といった症状が続きます。

帯状疱疹後神経痛は、ご高齢の方や、皮膚の症状・痛みが強かった方に起こりやすいとされています。早い段階で治療を始めることが、痛みを残さないための備えになります。

顔に出た場合は、特に注意が必要です。

  • 目のまわり・額・鼻:角膜炎など目の合併症を起こし、視力に影響することがあります
  • 耳のまわり:顔面神経まひ、めまい、難聴を伴うことがあります

こうした場合は、眼科や耳鼻咽喉科と連携した治療が必要になることがあります。顔に症状が出たら、できるだけ早く受診してください。

ワクチンという選択肢

帯状疱疹は、ワクチンで発症や重症化のリスクを下げることができます。帯状疱疹ワクチンには2種類あり、2025年4月からは65歳の方などを対象に定期接種も始まりました。

2種類のワクチンの違い

項目生ワクチン不活化(組換え)ワクチン
ワクチン名乾燥弱毒生水痘ワクチン「ビケン」シングリックス
接種方法皮下注射筋肉内注射
接種回数1回2回
接種できない方病気や治療で免疫が低下している方免疫の状態にかかわらず接種できます

接種回数と間隔

生ワクチンは1回で完了します。不活化(組換え)ワクチンは、2か月以上の間隔をあけて2回接種します。病気や治療で免疫が低下している方などは、医師の判断で1か月まで短縮できます。

予防効果の目安

時点生ワクチン不活化(組換え)ワクチン
接種後1年6割程度9割以上
接種後5年4割程度9割程度
接種後10年―7割程度

帯状疱疹後神経痛に対する予防効果は、接種後3年時点で生ワクチンが6割程度、不活化(組換え)ワクチンが9割以上と報告されています。ワクチンを接種しても発症を完全に防げるわけではありませんが、発症や後遺症のリスクを下げることが期待できます。

主な副反応

発現割合生ワクチン不活化(組換え)ワクチン
70%以上―注射部位の痛み
30%以上注射部位の赤み注射部位の赤み、筋肉痛、疲労
10%以上注射部位のかゆみ・熱感・腫れ・痛み・しこり頭痛、注射部位の腫れ、悪寒、発熱、胃腸症状
1%以上発疹、だるさ注射部位のかゆみ、だるさ、その他の痛み

多くは数日でおさまります。まれに、アナフィラキシーなどの重い副反応が起こることがあります。接種後に気になる症状があれば、医師にご相談ください。

出典:厚生労働省「帯状疱疹ワクチン」

宝塚市の定期接種について(2026年度)

宝塚市では、対象年齢の方が費用の一部負担で帯状疱疹ワクチンを接種できます。2026年度(令和8年度)の内容は次のとおりです。

項目内容
対象者接種時点で宝塚市に住民票があり、2026年度中に65・70・75・80・85・90・95・100歳になる方。または、60〜64歳でヒト免疫不全ウイルスによる免疫機能障害があり、身体障害者手帳1級の方
接種期間2026年4月1日〜2027年3月31日
自己負担額生ワクチン:4,000円(1回)/不活化(組換え)ワクチン:1回11,000円(2回で22,000円)
自己負担がない方生活保護を受けている方など(証明書の持参が必要)
注意2025年度までに帯状疱疹ワクチンの接種を完了している方は、原則として対象外

対象年齢と生年月日は次のとおりです。

2026年度に迎える年齢生年月日
65歳1961年4月2日〜1962年4月1日
70歳1956年4月2日〜1957年4月1日
75歳1951年4月2日〜1952年4月1日
80歳1946年4月2日〜1947年4月1日
85歳1941年4月2日〜1942年4月1日
90歳1936年4月2日〜1937年4月1日
95歳1931年4月2日〜1932年4月1日
100歳1926年4月2日〜1927年4月1日

知っておきたいポイントは3つあります。

  • 定期接種として受けられるのは、対象となる年度の1年間です。期間を過ぎると任意接種(全額自己負担)になります
  • 不活化(組換え)ワクチンは2か月以上あけて2回接種するため、2回とも期間内に受けるには、1回目を2027年1月末までに済ませる必要があります
  • 対象年齢に当たらない50歳以上の方は、任意接種として受けられます

制度の詳細と最新の情報は、宝塚市「令和8年度高齢者等帯状疱疹定期接種について」をご確認ください(2026年10月時点の情報をもとに記載しています)。

当院で接種できます

SUHADA CLINIC きじま皮フ科 宝塚南口Annexでは、不活化(組換え)ワクチン「シングリックス」の接種を予約制で行っています。生ワクチンは取り扱っていません。生ワクチンをご希望の方には、接種できる医療機関をご案内します。

項目内容
予約方法WEB予約・お電話・LINE(予約制)
定期接種の持ち物宝塚市から届いた案内・予診票、本人確認できるもの(マイナンバーカードなど)、自己負担がない方は証明書
任意接種の費用シングリックス 1回22,000円(税込)、2回で44,000円

「自分は対象になるのか」「持病や飲んでいる薬があるが接種できるか」など、ご相談だけでも構いません。接種するかどうかは、説明をお聞きいただいたうえで決めていただけます。ワクチンの詳細は帯状疱疹ワクチンのページをご覧ください。

よくある質問

Q1. 帯状疱疹は人にうつりますか?

帯状疱疹として他の人にうつることはありません。ただし、水ぼうそうにかかったことのない方(特に乳幼児)には、水ぼうそうとしてうつることがあります。水ぶくれがすべてかさぶたになるまでは、患部をガーゼなどで覆い、乳幼児や妊娠中の方との接触をなるべく控えてください。

Q2. 帯状疱疹のとき、お風呂に入ってよいですか?

熱がなく体調が良ければ、入浴して構いません。患部を清潔に保つことは大切です。水ぶくれを破らないよう、こすらずやさしく洗い、タオルはご家族と分けてください。水ぶくれがある間は、銃湯や温泉、プールの利用は控えましょう。

Q3. 一度かかった人もワクチンを打てますか?

接種できます。帯状疱疹は、一度かかった方でも再び発症することがあるため、かかったことのある方も予防接種の対象になります。接種の時期は、症状が落ち着いてから医師と相談して決めます。

まとめ ― 症状がある方は早めの受診を、予防をお考えの方は接種のご相談を

  • 症状がある方:体の片側のピリピリした痛みや、帯状の赤い発疹・水ぶくれに気づいたら、早めに受診してください。治療は早く始めることが大切です
  • 予防をお考えの方:50歳以上の方はワクチンで予防できます。宝塚市の2026年度定期接種の期間は2027年3月31日までです。対象の方は早めにご予約ください

当院は、阪急今津線「宝塚南口」駅から徒歩5分です。受診・接種のご予約は、次のいずれかで承っています。

ご予約・ご相談

当院は予約制です。当日予約も承ります。

WEB予約 美容診療 0797-75-3820 保険診療 050-5830-3807

この記事の監修者

木嶋 晶子
木嶋 晶子(きじまあきこ)

咲愛会 きじま皮フ科クリニック 理事長・院長
医師・医学博士 日本皮膚科学会専門医 日本アレルギー学会専門医
神戸大学医学部医学科卒業

皮膚科、アレルギー科、 美容皮膚科を中心に、一人ひとりの状態を考えて、オーダーメイド皮膚医療を行うことを心がけています。
一人ひとりが輝けるよう、 皮膚のお悩みをサポートしていきたいと考えています。

医師紹介ページで経歴を見る 最終更新日:

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※火曜日は休診です(第4火曜日午前のみ形成外科)。

※第1・3木曜日午前は形成外科の診療もあります。