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アトピー性皮膚炎:デュピクセントを使いこなそう☆

ドクターブログ きじま皮フ科 宝塚 宝塚南口 皮膚科 美容皮膚科
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アトピー性皮膚炎の治療は、ステロイド外用剤と非ステロイド外用剤、各種内服薬を上手に使いこなしながら、しっかりと早期に症状を改善させることが大切です。

しかし、しっかり治療を行っても、なかなか改善しない重症のアトピー性皮膚炎の患者様がいらっしゃいます。

そのような重症のアトピーに対して、2018年以降、様々な新しい治療選択肢が登場してまいりました。

当院でも重症例に対しては、主にデュピクセントを使って治療を行っております。

デュピクセントは、効果の発現が早く、また、投薬が長期になれば超重症の患者様でも年数を重ねるごとに症状が改善してくることが特徴で、長期投薬となっても副作用が比較的少なく、安全性が高い薬剤であり、使いやすいのが特徴です。

しかし、投薬中に、注意すべき副作用もあり、生じた場合には適切な対応が大切です。

適切に対応すると改善し、デュピクセント中止に至らず、継続できることも多いため、

本日は注意すべき点と、その乗り越え方について解説したいと思います。

デュピクセント投薬中に注意すべき副作用

1.結膜炎

2.眼瞼縁炎

3.顔面紅斑

デュピクセント投薬開始後、1-3か月後に上記1-3の副作用が生じる場合があります。

このような症状が現れた場合、すぐにデュピクセント投薬をあきらめるのではなく、

しっかりと向き合い、乗り越えていくことが大切です。

特に難治性の顔面紅斑は、デュピクセント治療にても初期の段階では難渋することがあり、一般的な治療ではすぐには改善しないことが多く、非常にお悩みの患者様も多いです。私たち皮膚科医がしっかりと観察し対応することが大切だと考えています。

もし、下記の症状にお悩みの患者様がいらっしゃいましたらご相談ください。

1.結膜炎への対応

抗ヒスタミン薬点眼、抗アレルギー薬点眼を行います。

それでも改善しない場合には眼科と連携し、ステロイド点眼(眼圧に注意しながら)、それでも重症の場合にはタクロリムス点眼を行います。

2.眼瞼縁炎への対応

眼のふちのかゆみが強くなる場合には、短期的にステロイド外用薬を約1週間程度しっかり外用し、

その後タクロリムス軟膏に変更ししばらく外用を継続し安定させます。

3.顔面紅斑への対応

外用剤や化粧品の接触皮膚炎がないかどうかを確認する。→被疑外用品の中止

酒さ要因(毛細血管拡張など)がないかどうか確認する。→酒さ治療の併用

マラセチアによる悪化がないか疑う。→マラセチア特異的IgE RASTを検査する。抗真菌剤外用や内服の併用を行う

EPF要因がないかどうか観察する→インドメタシン内服やDDS内服を行う

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この記事の監修者

木嶋 晶子
木嶋 晶子(きじまあきこ)

咲愛会 きじま皮フ科クリニック 理事長・院長
医師・医学博士 日本皮膚科学会専門医 日本アレルギー学会専門医
神戸大学医学部医学科卒業

皮膚科、アレルギー科、 美容皮膚科を中心に、一人ひとりの状態を考えて、オーダーメイド皮膚医療を行うことを心がけています。
一人ひとりが輝けるよう、 皮膚のお悩みをサポートしていきたいと考えています。

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